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【特集】AVerMedia C988 事例紹介(エイプリルナイツ編) 株式会社エイプリルナイツについて

SES(システムエンジニアリングサービス)事業、イベント事業を行っています。 ゲーマーが作った会社ということもあり、社員のほとんどが何かしらのゲームをしている 風変わりな集団です。

導入の背景

イベント事業部ではストリーミング配信事業も行っており、現場までの移動ではデスクトップPC、 スイッチャー、オーディオミキサー、ノートPCに撮影機材と、小規模な内容の配信であっても相当量 の機材を持ち運ぶ事になります。  その際の問題として、機材の物量はもちろん移動における機材の破損や撤収時の紛失などがあり、 弊社では以前より機材全体の小型化、簡略化を目指しておりました。ただし単に小型化すればいいという 訳ではなく、安定性や導入の難易度等も考慮する必要があるため、非常に難航しておりました。  特に、配信では必須のキャプチャーボードについては紛失、ドライバーの競合問題があり、今までは 安定性の高い外付けキャプチャーボードを2台のPCに2個ずつ接続、さらにそれをまとめるPC を用意し、3人体制でカバーしておりました。  しかしそれではあまりに効率が悪いため、新発売となった内蔵キャプチャーボード「C988」を4枚 用意し1台のPCで運用を開始したところ、4枚同時認識が可能な事はもちろんながら、安定性も高く、 現在は1台のPCのみで4系統同時運用が可能になっております。

C988導入前の機材の例。外付けキャプチャーのためPCだけでなくケーブル類も非常に多いのが難点 でした


C988導入後では、PCが1台だけで運用出来るようになり、簡単な配信であればオーディオミキサー や確認用のノートPCですら必要がなくなりました。

導入後の効果

上記の通り、今まで3台のPCでの運用だったところを1台にまとめる事が出来たためコストダウンは もちろん、現場での運用難易度、機材の省略可による破損率の低下、さらには設置時間の短縮による 効率化までも果たしました。  さらにC988の遅延についてもメリットがあります。4枚構成における遅延の振れ幅が非常に少ない ため、カメラ複数台での撮影の際によく起こる遅延ズレの修正をする必要がほとんどなくなりました。 ズレはエンコーダー上で修正こそ出来ますが、配信開始以降、経過次第ではさらに遅延が増える事も あり対策が難しい問題でもあります。それについても元の遅延が少ない影響か、大幅なズレもなく、 現段階では非常に安定して稼働しています。  導入に際しても、「複数キャプチャーデバイスの設定クイックガイド (http://storage.avermedia.com/web_release_jp/C988_multicard.pdf)」がAVerMedia公式で公開 されており、ほとんどの場合これを見るだけで問題は解決出来ると思います。

C988単体での実例

ほとんどの方はC988を1枚で使用されると思いますが、単体でも、もちろん優秀です。特にAVerMedia 純正の録画ソフト「RECentral 3」は手軽に扱える上にかなり高画質の録画が可能なため、是非お勧めし ます。

RECentral 3は録画とストリーミングに対応しており、無料でダウンロード出来るソフトとしては非常に 多くの機能を持っています。特に、画面の中に動画や静止画などの子画面を表示する「ピクチャー・ イン・ピクチャー(PiP))や、その名の通りWEBカメラに映った人物だけを抽出し、背景を切り 抜いて表示が出来る「WEBカメラ背景除去機能」は配信者にとっては非常に重要な機能になるでしょう。

ピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)の使用例


ユーザーフレンドリーなUIも重要です。そのソフトがいかに便利で多機能であっても、UIが複雑で 見づらい場合、PCリテラシーの低いユーザーから見ればそれは使いづらいソフトに変わりありません。 RECentral3は初心者であっても扱いやすいよう、いつも使う録画ボタンやストリーミングへの切り 替え窓などは大きく、細かい設定などは小さくと、親切な設計になっています。もし今まで動画収録 やストリーミングをやりたいのにソフトが難しくて出来ない、といった方はRECentral3から始めて みるのもいいかもしれませんね。

複数枚運用時の実例

(遅延テストイメージ動画)

4つのカメラを同時に入力し、同じシーンを撮影。見てわかる通り、4入力全て遅延のズレはありません でした。

弊社で行っているストリーミング配信時のリハーサルテストです。同じ被写体を複数のカメラで撮影 した際、遅延にバラつきがあると、当然ながら被写体の動きもズレてしまいます。そのため、出来る 限り画角が被らないように調整するか、遅延自体を調整する事で今までは解決しておりましたが、 この動画を見て頂いての通り、大きな遅延のズレは見られません。

導入するメリットについて

導入する最大のメリットはやはり全体の安定性と手軽さですね。今まで様々なキャプチャーボードを使用 してきたのですが、ドライバーの競合、ハードウェアの同時認識、USBの帯域や電圧の問題など全てを クリアするボードは見つからず、大掛かりになると分かっていてもPCを分けての撮影に踏み切るしか ありませんでした。しかし今回導入したC988ではPCに組み込むだけで認識しますので、難易度が 低い上に安定性が高く、しかも低コストです。ネックと思われるキャプチャーボードの組み込み についても難易度としては高くなく、ネット上で組み込み方法を調べれば問題ないと思います。